​看護師としての業務、管理者としての業務に

追われてへとへとだった彼女がどうして変わったのか?

こんなはずじゃなかったのに・・・

Episode 1

夫婦で病を乗り越えて、これからと希望と志を持って進んだのに…。
​仕事量の多さ、人間関係、家族の問題。こんなにもがくことになるなんて…。

2005年、やったー! 待ちに待った妊娠。Aさん夫婦は喜びに満ちていました。そんな初めての妊娠直後に判明したまさかの夫の白血病。動揺し、思い悩みながらも家族、友人、職場の協力を得て人生最大の難局をなんとか乗り越えたAさん。

 

病を克服した夫は友人と新たなスタートを切るべく訪問看護ステーションを立ち上げ、2年後、Aさんは夫の力になりたいと一緒に働き始めます。

 

しかし、看護師という仕事だけでも大変なのに、管理者という仕事も加わり次から次へと押し寄せる様々な問題。職場内の人間関係、仕事上の問題、忙しすぎる毎日、家族とのすれ違い……。ひとつひとつは些細なことなのですが、じわじわと追い込まれていきました。こんなことなら管理者なんて引き受けるんじゃなかった」そんな思いが頭をよぎりますが、今更後には引けません。もう前に進むしかありませんでした。

もがけばもがくほど抜けだせない悪循環

「これくらいのこと…」「どうしようもないし…」

ストレス発散でやり過ごそうとしたけれど悪循環にはまり込んでしまう日々

Episode 2

訪問看護ステーションは様々な状況の利用者さんと過ごす時間が多い職種です。心が折れそうになることがしばしばあります。でも「看護師ってそういうもの」「みんな同じ」「私は管理者だから」と言い聞かせながら、Aさんは毎日をなんとかしのいでいました。一方で比例するように夫婦仲まで険悪に。白血病を夫婦で乗り越えて、これからと思っていたのに……。なんだか街中ですれ違う仲の良い夫婦や親子が眩しく見えます。気づけば仕事に追われて過ぎる日々。夫婦の会話も減り、子どもとの時間も取れない……。そうこうしているうちに、さらに追い打ちをかけるできごとが彼女に降りかかります。
 

なんと半数の職員の退職です。やっとチームとしてまとまりかけたと思っていた矢先のことでした。自分なりに職員が気持ちよく前向きに働けるようにと苦心し、努力したつもりでした。体調の悪い時ですら自分の休みも返上して頑張ってきたのに……。そのうえ家庭では夫婦の緊張感もピークに達します。

 

「こんなに頑張ってるのに……。もう限界……」身も心もボロボロだったAさん。

この時、その後の彼女の輝きを、誰が想像できたでしょうか?

Episode 3

夢の書籍出版、新たな一歩

仕事を辞めたわけでもなく、忙しいのは変わらないに
​取り戻した本来の自分

 

Episode 4

彼女は今でも仕事に追われ、自分の時間や家族との時間も取れずにクタクタになっているのでしょうか?

答えは NOです。

 

もちろん仕事の忙しさは変わっていません、問題だってゼロになったわけではありません。それどころか、利用者も増え、訪問看護の規模も大きくなっています。一時は家庭内がギクシャクし笑顔もなくなっていましたが、この春、あの時生まれた娘さんが高校生になり、家族で新しい門出を祝うことも出来ました。
 

さらに、長年の夢であった夫の病気を乗り越えるまでの家族の軌跡を書籍として出版することも叶いましたし、今ではラジオのパーソナリティとして自分の思いを発信までしています。なぜ、彼女は、あんなにも追い詰められた状態を抜け出し、状況が大きく変わったわけでもないのに、今のような本来の自分の輝きを取り戻せたのでしょうか?

カウンセリングなんかで「本当にそんなに上手くいくの?」「特別な例でしょ?」と思われたかもしれません。世の中には数多くのカウンセリングが存在しますが、Aさんがうけたカウンセリングは、心療内科医が20年以上、臨床現場で磨き上げてきた独自の視点・方法です。それは原因を追究するのではなく、希望や可能性に焦点をあてながら、やれること、できそうなことを探し、その人の心の治癒力を輝かせるための方法です。実際、Aさん以外の方もご自身に合った形で輝かれています。

そして​Aさん​は現在、訪問看護ステーションの看護師、管理者としても活躍されていますが、次への展開に向けて準備を始めていらっしゃいます。

「こんなことくらい…」を無視しない

自分のために、家族のために、患者さんのために。

​一人で抱え込むのをやめて、相談してみたら…。

追い詰められた彼女が本来の輝きを取り戻せたのは「第三者に相談する」という自分のためのケアの時間を持つようにしたからです。

 

それまではケアの質を向上させるために、職場の環境をよくするためにと、自分以外の人のためにセミナーや研修に時間を割いていました。その時間をほんの少しだけ自分のために使うようにしたのです。

 

人を相手にする職種である以上、想定外の問題が起きたり、時に自分自身が傷ついたり、行き場のない思いを抱えてしまうことは当然起こります。夫の白血病という大きな問題の時にはすぐに助けを求めることができたのに、日々起こる問題や悩みは「こんなことくらい……」と誰にも相談せずにいたことで、自分自身を追い込んでしまい、気づかぬうちに悪循環を生みだしていたのです。

 

専門家に相談して、ひとつひとつ問題を整理して紐解き、新しいものの見方を身につけたことで、今までとは全く違う対応が自然ととれるようになりました。もちろん、日々色々ありますが、以前のような行き詰まりは感じません。そして、どうにもならないときには相談できる場所があるという安心感が、さらにAさんの心を解放させ、本来の力が輝きだしたのです。

 

もう一つ、Aさんには嬉しい誤算がありました。ケアを向上させるための学びの時間は減ったにも関わらず、利用者さんからの評判が良くなったことです。管理者である自分の状態が変わったことで職場の雰囲気が変わっただけでなく、カウンセリング時にうけた質問を利用者さんとのコミュニケーションの中に取り入れることで、関わり方が変わり、ケアそのものの質が上がったのです。今では訪問看護の問い合わせもどんどん増え、忙しさに拍車はかかっているというのに、イキイキと充実した日々を過ごしています。
 

心療内科医が20年の臨床で磨き上げたカウンセリング法

どうして彼女はこんなに変わることができたのか?
​そこには本来の力を発揮させる全く違う視点とアプローチがありました。